「加越トンネル」という北陸新幹線の未成トンネルが存在する、ということは知っていたのですが、それが何を示すのかを確認するために小矢部市内の現地を訪れています。
8号から宝達丘陵の南端にある宮島温泉方面へ県道を走り、「滝乃荘」を過ぎてすぐの場所にその「構造物」は存在しました。
どうやらそれはトンネル本体ではなく、作業坑の入口のようです。 いわゆる「スーパー特急方式」として、平成元年に先行着工した加越トンネル。この作業坑より300mほど掘削されましたが、 結果としてその後のルート変更により着工したもののそのまま放棄され、未成として現在に至り残されている構造物がこの作業坑入口とのことです。
「スーパー特急方式」(新幹線規格新線)とは、先行して新幹線規格の新線バイパスを建設し、暫定的に狭軌の在来線を通し時間短縮を図るもので、その後新幹線が全通した際にバイパス新線をそのまま新幹線路線として使用するものとのことです。道路で言うところの高速自動車国道と「高速自動車国道に並行する一般国道の自動車専用道」との関係に類似したものでしょうか。
※一般国道286号笹谷トンネルが山形自動車道に編入された例など

2015年春の開業を迎え整備が進む新高岡駅。
カシミール3Dより(加筆はおおよその位置)
※訂正・補足(2015年3月20日)
スーパー特急として狭軌での在来線高岡駅乗り入れであり、フル規格としての新幹線では新高岡駅とのことです。
加越トンネルを経由し津幡駅付近を結ぶ赤色線。 そのわずか3年後に変更となった新倶利伽羅トンネルで現行路線の石動駅付近を経由する青色線。 1970年の全国新幹線鉄道整備法を経て、長野駅までの部分開業など北陸新幹線の建設には紆余曲折あったようです。ここで詳しくは述べませんが、45年という時間を経て2015年に待望の新幹線路線が金沢まで到達します。
2014年4月12日訪問
参考・wikipedia
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